周縁飛行

日に日に半径が増大する極大の遠回り。その記録。

202008 星の降る森(群馬県)キャンプ 5

灼熱地獄のような暑さの中、焚火をガンガン燃やしたせいで、我々のサイトは本当に灼熱地獄になっていた。

「あっつ、焚火あっつ」

「あついな。まるで俺たちのキャンプへかける情熱のようだ」

「残念ながら、それはここまであつくはない」

「果たしてそうかな?」

「果たしてそうだよ。薪、絶対こんなに必要ないだろ」

「いやー、必要でしょ」

カルマ氏はぶれず、こちらが割った薪を次々にくべていった。焚火の育成スキルが無暗に上がっていて、火はいい感じに大きくなっていった。サイトはひたすらに暑かった。

そんな中でもどうにか薪を割り終わり、炭の準備も完了した。

時刻は17時を少し過ぎたところ。

「ありえない……早すぎる……」

「まあ、これが普通なんだけどね」

いつも大体22時ころから飯だったので、5時間くらい早まった。素晴らしいことである。

キャンプご飯に関しては、いつも大抵、買い過ぎて失敗していた。準備の時のテンションに任せて買い物をすると、絶対に食いきれない。もう三回くらいは同じ失敗を繰り返していたので、今回はしっかりと量を絞り込み、かつ、残った時の後処理や焼き具合の判定が面倒になる生鮮品は避けた。

結果として、

・ソーセージ(ジョンソンヴィル)

・ベーコン

・チーズ

・コーンビーフ

・冷凍ギョーザ

・肉まん

というメニューになった。

ソーセージ以外はすべてホットサンドメーカーで作ることを想定した材料である。

まずはソーセージからスタート。ジョンソンヴィルはすでに我々のキャンプの定番である。いつもなら、肉たちと一緒に網の上でジュージュー焼くところだが、今回はこれだけである。網の上に6本のソーセージだけが並んだ光景はなかなかシュールであった。

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皮が裂け、脂が滴り始めたソーセージを頬張り、ジョンソンヴィルのうまさを再確認した。

「まあ、キャンプ以外で食べたことないんだけどね」

「俺も」

1パックに6本入っているため、開ければ必然的に1人3本である。3本完食した我々は思った。

「もうすでに満ちてきたな」

「2パックは多かった……」

過去の経験から学んだといいながら、2パック買っていたのである。

何も成長していない……

「と思っただろうか。しかしこれは生鮮品ではないので、持ち帰ることができるのだ」

「すさまじい成長の証だね」

それ以上言うと虚無的に気持ちになりそうなのでやめて、次はいよいよホットサンドメーカー料理である。

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