周縁飛行

日に日に半径が増大する極大の遠回り。その記録。

Essay

仮想現実に降り立つ

仮想現実という考え方が、この世に登場したのは一体どのくらい前なのだろう。 安直にWikipediaで「バーチャル・リアリティ」の検索をかけると、すでに1935年には、スタンリイ・G・ワインボウムという人が書いた小説の中に、ゴーグル型のVRシステムが登場して…

旅のスタイルは大体、生き方に似る

「今の人には道に迷う自由もない。」 確か高校2年の時の国語の教科書だったと思うが、別役実の随筆か何かで、そんなことを読んだ。何分、10年以上前のことなので細かいことは思い出せないのだが、カーナビを例に挙げ、そんなことを書いていたように記憶して…

スカイリムと個人主義

スカイリムというゲームにはまっている。 かなり有名なゲームであるが、一応説明しておくと、2012年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたPCゲームで、「The Elder Scrolls」シリーズの5作目にあたり、正確には「The Elder Scrolls V : Skyrim」という…

回り道こそ人生

などと言って、別に至言でも何でもない。 ただの事実である。 人生の最終到達地点は死であり、その間の出来事はすべて寄り道・道草・遠回りに過ぎないからである。最終的に誰でも等しく到達する死というゴールの間の回り道。人生とはそんなもので、だからそ…