周縁飛行

日に日に半径が増大する極大の遠回り。その記録。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

仮想現実に降り立つ

仮想現実という考え方が、この世に登場したのは一体どのくらい前なのだろう。 安直にWikipediaで「バーチャル・リアリティ」の検索をかけると、すでに1935年には、スタンリイ・G・ワインボウムという人が書いた小説の中に、ゴーグル型のVRシステムが登場して…

旅のスタイルは大体、生き方に似る

「今の人には道に迷う自由もない。」 確か高校2年の時の国語の教科書だったと思うが、別役実の随筆か何かで、そんなことを読んだ。何分、10年以上前のことなので細かいことは思い出せないのだが、カーナビを例に挙げ、そんなことを書いていたように記憶して…

202008 星の降る森(群馬県)キャンプ 7(完)

すがすがしい朝であった。 まあ、どうしてもテントで寝ると夜中に何回か目覚めるので、ぐっすりというわけにはいかなかったが。カルマ氏のほうはもっとひどく、全然眠れなかったらしい。こっちが起きだしてからもずっとテントに横たわっていた。

202008 星の降る森(群馬県)キャンプ 6

「いよいよ来たか、この時が」 ホットサンドメーカーに対する期待は高かった。なんでも手軽にできてうまい。この触れ込みが違っていたら、我々は終わる。県をまたいでやってきたキャンプ地でジョンソンヴィルだけ焼いて食べて終わる。 「どれからいく?」 「…

202008 星の降る森(群馬県)キャンプ 5

灼熱地獄のような暑さの中、焚火をガンガン燃やしたせいで、我々のサイトは本当に灼熱地獄になっていた。 「あっつ、焚火あっつ」 「あついな。まるで俺たちのキャンプへかける情熱のようだ」 「残念ながら、それはここまであつくはない」 「果たしてそうか…